crane-641837_1280

むかしむかしあるところにグロース株投資に興味のあるおじいさんとバリュー株投資を好むおばあさんが自らのリスク許容度の範囲内で配当生活をしていました。

後に◯◯ショックと呼ばれた株価暴落のその日に、クソダサい投資家の烙印を押された個人投資家の鶴は自暴自棄になっていました。

(鶴)「業績回復が見られる前に底値で買ってやる!」

鶴は焦って下落の止まらないGE株をナンピン買いしようとしていたのです。
しかしそこに通りかかったおじいさんが目を丸くして説教をたれてきました。

(爺)「投資は安く買って高く売るというのが基本原則ではあるが今のGEは危険すぎる。勝つことより負けないことを主な目的として市場平均に連動させたポートフォリオを組むのはどうじゃ?」

と自身のリスク許容度を他人に無理やり押し付けて諭してきたのです。

しかしそんな押し付けがましいおじいさんの話も、数多くの米国株ブログの読者であった鶴にとってはまさに鶴の一声、GE株の購入をやめてS&P500連動型のETF、VOOへの投資を決意しました。


おじいさんは家に帰ってからおばあさんにその鶴の話もそこそこに、VOOがいかに安全な資産になりうるかを語りましたが、勉強家のおばあさんにとっては百も承知です。投資に失敗しないために重要なことは急がずゆっくりと資産を増やしていくことだと理解した上でバフェット氏に憧れてバリュー株投資を続けているのです。

そんなおばあさんにとっては聞き飽きたおじいさんの投資話を遮るように家のドアを叩く音がしました。

ドアを開けてみるとそこにはドルガバのスーツを着こなした、どこかのCEOかと言わんばかりのキメキメ女性が立っていました。

(女)「この家で投資させてもらえませんか?」

女性は持っていたPCを開いてSBI証券の口座管理画面を半見しながら、そんなわけのわからないことを申し出てきましたがその時マネックス証券を使っていたおじいさんはその見たことのない口座管理画面に興味津々です!

まさかこれが暴落の始まりかというのに気づかない個人投資家のように、鶴が人の姿をしているとはこれっぽっちも気づかずに家の中で投資をすることを許諾しました。

(婆)「いやなんでだよ!」

おばあさんのもっともらしいツッコミも虚しく、家で女性が投資しているという新鮮さに心踊るおじいさんには全く届きませんでした。


しかしそんな気楽なおじいさんも東京証券取引所の開いている時間帯だけだろうと軽く見てましたが、米国市場の開く時間にも一向に帰る様子を見せようとしない戸越しの女性を見て少し不思議には思いました。

それでももう0時を超えていたのでスクリーニングもすることなくその日は床につきました。

朝方、米国株市場の終わる頃合いを見て女性が部屋から出てきておじいさんとおばあさんに紙切れを渡してきました。

(女)「これ、少しだけですが感謝の気持ちです。」

そこにはおじいさんの勧めたVOOが・・・

(爺)「部屋を貸して投資してもらったぐらいでこれはもらえませんよ。っていうか証券なんかは譲渡税とか気になるから簡単には受け取れないんだけどなんかもっともらいやすい衣服とかねーの?」

(女)「え?」

(爺)「いや冗談だよ冗談w 何もいらないからさ、投資楽しんでよ!」

(女)「はい!ありがとうございます!また明日来てもいいですか?」

(婆)「いやこの家wifi遅いから特に短期売買に向いていないけどいいの?」

(爺)「まぁまぁばーさん、長期投資においては1秒、1分の買い逃しなんて誤差の範囲じゃからさ」

(婆)「いや知ってるからね?」

(爺)「ということじゃ。明日来ても問題ないよ!」

(女)「ありがとうございます。それでは失礼します。」

そして次の日、また次の日とその女性はネット環境の悪い家に足を運び、投資をしては朝帰るということを繰り返していました。

そんなある日、なんと世界同時株安がおじいさんとおばあさんを襲いました。

おじいさんは焦って保有株を全て損切りして、現金比率を高めてから・・・

(爺)「ここは下がったら買い戻すのじゃ」

などとわけのわからないことを自分に言いきかせて、損失に目を瞑りました。

一方おばあさんはここぞとばかりに買い向かっていき、リスク許容度とは長期投資とはなんぞや、ということをおじいさんに見せつけました。

自らの損失もさることながらそんなおばあさんの姿を目の当たりにしてさらに焦ったおじいさんは、当初から開けないでくださいと言われていた女性の投資部屋の扉を開けてすぐに投資を控えるように伝えようとしました。

しかし中にいたのは女性ではなく、昔VOOへの投資を勧めた鶴の姿がありました。

(鶴)「見られてしまいましたね・・・もう私はここで投資ができません・・・」

そういって鶴は部屋を飛び出していってしまいました。

(婆)「いやなんでこの部屋で鶴になって投資してたん??その方が謎やわ」

とさすがのおばあさんもエセ関西弁になるくらいテンパってしまいましたがおじいさんの悲しそうな後ろ姿を見て、すぐに標準語に戻ったようでした。

(婆)「おじいさんや。部屋の中が羽だらけだから未上場のダイソンの掃除機を使って掃除しますね。」

(爺)「未上場企業はいい意味でも悪い意味でも安心じゃからな・・・」

未上場株へ投資をしたいという気持ちを抑えながら掃除をしているとそんな羽の中に落ちていたのはあの鶴が来ていたドルガバのスーツ。これはなかなかの値打ちだと勘ぐったおじいさんは早速メルカリで売って小金を稼ぐことができました。

(爺)「投資家たるものコツコツと収益を増やすことが肝心じゃ」

もうここまで来ると尊敬の念を抱きます。
でも資産を増やす手段としては間違っていないですから少し悔しい・・・


そうしてこの出来事が忘れ去られた数年後にある企業の株主総会招待の通知をおじいさんとおばあさんは受け取りました。

この企業に心当たりのなかった二人は恐る恐る株主総会に参加してみるとそこにはかつて部屋で投資をしていた女性の姿が!

そうです。その鶴はVOOへの投資と同時に自らの事業への投資をあの部屋で行っていたのです。

結局は自分で作った事業への投資が何より成功への近道なのだと改めて実感したおじいさんとおばあさんはその後、その鶴の株を大量に売却した資金を元に次世代の投資家を生み出すためのファンドを立ち上げてたくさんの起業家、事業家を生み出して幸せに暮らしました。

めでたし、めでたし

ご拝読ありがとうございます。下のボタンを1日1ポチしてもらえると嬉しいです。
シンガポールや米国株の人気ブログ一覧が表示されます。

にほんブログ村 海外生活ブログ シンガポール情報へ or にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
↑↑↑↑↑↑↑↑ポチッと↑↑↑↑↑↑↑↑↑