ライドシェア時代にリフトIPOより気になる懸念

配車サービスを提供するリフト(LYFT Inc[LYFT])が、2019年3月29日にナスダックに上場しました。


サンフランシスコ生まれのUber(ウーバー)がもたらした(?)、空前のライドシェアブームに一つの区切りがついたと言えるでしょう。


ここから先はまさに戦国時代、ライドシェア競争第2章の始まりです。


でもその第2章に行く前に、ライドシェア業界で気になることってありますよね?

ライドシェア業界で気になる3つの懸念

この先リフトがどういった成長をしていくのか、ウーバーはどうなっていくのか、そういった話は比較的楽観的な見方が多いように思います。


そんな私も東南アジアのウーバーこと、グラブ(GrabTaxi Holdings Pte. Ltd.)を日常的に使い、今後のライドシェアサービスに期待する一人でもあります。


でも、この新しいビジネスモデルのライドシェア。


利用者目線では頼もしくとも、投資家目線だと不安を感じてばかりなんですよね。

シェアサイクルの相次ぐ撤退

もちろんシェアサイクルとライドシェアサービスの業態は似て非なるものですから同じように語ることはできないという前提ですが、シンガポールではここ最近急伸していた自転車版ライドシェア、シェアサイクルの事業縮小・撤退が相次いで発生しています。


1年前には街のいたるところにofo(オフォ)やmobike(モバイク)などの自転車が置かれていましたが、今では大きな駐輪場に残っているのをたまに見るくらいで、利用している人や放置されているような自転車を見ることはずいぶん減りました。


このシェアサイクルの衰退はシンガポール特有の事情(暑くて自転車乗るのもつらいとか発達したバス網で自転車いらないとか)にも原因はあると思いますが、大きくは『認可』と『投資資金力』の壁に阻まれたように感じています。

認可の壁

米国のFAANGに代表されるように、最近のハイテク企業の主戦場の多くはインターネットの世界です。
FAANG
  • Facebook
  • Amazon
  • Apple
  • Netflix
  • Google

インターネットの世界はまだまだ規制が整備されていない新しい世界ですし、自動運転車のような例外を除けば人の命に関わることがありませんから、先進企業は法律や既存の権利者による規制を受けずに、むしろ自分たちでルールを作っていけるほどの自由な世界で戦っています。


それに比べて、シェアサイクルやライドシェアは、人の命に関わる重大な事故に繋がる危険性もありますし、既得権益を持つ者からの抵抗もあって自由度はかなり小さくなるでしょう。


もちろん利用者や街を歩く市民からすると、よくわからない企業が自由に事業参入してくると、不安でしょうがないので、認可制にしたり、規制をかけたりということ自体は賛成できます。


でもテクノロジー企業の多くは既得権益を守るためのルールで潰されてきた過去があることも忘れたくはありません。

投資資金力

あのUberでさえ撤退を余儀なくされた東南アジアのシンガポール。


あれだけ投資を受けている企業でも、成長の道が塞がれてしまうのですから、新しいシェアサイクル、ライドシェアという形態で成功をすることの難しさは計り知れません。


過去にあったとてつもない投資額を上回る資金力が必要になってくるのでしょうね。

なんだかんだで消耗戦

ライドシェアの提供する価値はとても大きく役に立つものですが、参入障壁自体は低いと思います。


低い参入障壁を莫大な投資によって引き上げて、業界No1を続けられたものが勝ち残る世界観。


GrabとUberの両方が存在していた時、アプリの利便性でほとんど差は感じられず、利用時に調べた価格の安い方を利用していました。


ポイント付与などもありましたが、理由を持ってどちらかに集中している人の方が少なかったと思います。


車もドライバーも保有しないシェアリングエコノミーの世界では、それらを抱える企業のブランド力はほぼ皆無。


どうやっても価格競争で疲弊してしまうんですよね。

既存タクシー業界を破壊したあと小さな世界

ライドシェアサービスは、何度も言うように利用者目線ではたくさんのメリットがあると思っています。
ライドシェアの良さ
  • 多くの場合価格が安い
  • 料金が明瞭で事前にわかって嬉しい
  • 登録制で運転手も乗客も相互に一定の安心感がある

特にこれらは海外での利用時に、ボッタクリにあったり、身の危険を脅かしたりするようなリスクを軽減してくれます。


でも、これらの課題を解決してくれる企業は現状どこも差がありません。


UberでもLYFTでもGrabでも同じ価値を提供してくれます。


各社で提供する価値の質が高いのは嬉しいと思う一方で、国を超えたグローバル企業の誕生はないのではないかという懸念も同時に考えてしまいます。


認可や規制、既得権益との戦い、消耗戦といったもの全てに、ボロボロになっても勝ち残った企業は文字通りライドシェアNo1企業として君臨するでしょう。


でも勝ち残ったとしても既存のタクシー業界が得ていた利益を置き換えるだけで終わり、それを超えるだけの利益は得られないのではないかという不安。


一番近くで見ているGrabの業態が今後、金融サービス業にも拡大していくことを踏まえると、ライドシェアサービスはこれから、国を超える領域を見出さなければいけないように思います。


UberやLYFTに果たしてその力があるのかどうか、疑問はつきません。
(私は知ったこっちゃありませんけどね)

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